ナゴリユキ
(Cross-posted from the "Y's Director Blog")
3月に入り、鳴神の庭の梅の木も芳しい匂いを漂わせ、「春が来たな~」と思っていたら、次の日には咲いてた花が凍てつくような雪・・・。
「三寒四温」とは言っても、この温度差はタダ事ではないでしょう!皆さまも、体調を崩されませんよう、お気をつけくださいね。
さて、今年度も残すところあとわずか。明後日は、YPKの第3回卒園式です。早いもので、YPKも5年目を終えるところです。卒園児も第3期を迎えます。
そこで、タイトルの「ナゴリユキ」のお話ですが、YPKでは、第1回から、毎年「卒園のうた」として、この歌を歌っています。
「なごり雪」は、日本人なら知らない者はいないだろうと言うほど超有名な歌であり、また卒業式で歌われる歌としても、多くの人々に愛されている歌ですね。
この楽曲をカバーしているキャット・マクドウエルは、お父さんがニュージーランド人、お母さんが日本人のハーフ。幼い頃から母親が口ずさんでいたこの「なごり雪」が大好きだったそうです。
この曲を聴くと、たいていの保護者様から、「なんだか不思議な歌ですね・・・」と言われます。「不思議」、そう日本語と英語が交互に入り混じって、確かに歌っていて不思議な感じを覚えます。
私が、この曲をYPKの卒園のテーマソングとして大切にしたいと思う理由は、我々のようにモノリンガルな環境で育ってきた人間が「不思議」と感じるこの感覚が、YPKの子どもたちには、全く不思議ではない通常の感覚として受け止められているだろうと思うからです。
すなわち、バイリンガルの頭の中は、まるでこの歌のようにめまぐるしく2言語が交錯し、でも決して矛盾することはない。英語と日本語の世界を毎日何度も往復し、あそび、まなんでいるYPKの子どもたちにとって、この歌はキャットさんと同じように、ごく「当たり前」の感覚なのではないかと思うのです。
この切り替えこそが、まさにバイリンガルのなせるワザ、真髄なのだろう、と中途半端な英語を話す私は考えるのです。
だから、敢えてこの歌を選び、そして毎年歌い継いでいきたい、と思っています。
YouTube「キャット・マクドウェル KAT MCDOWELL - ナゴリユキ(2007)」
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